稼ぐ農業を目指す!!

農業でさらに『上』を目指したい人に読んでもらいたいです。

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認定新規就農者の計画の立て方⑤5年後の売上足りた!?足りない!?

前回の記事と、前々回の記事では、

作物の収量を上げる栽培方法を探し、

あなたにベストな売り先を考えてみて

『5年後の予想売上』が『500万円』以上になったか!?

を確認してもらう、というお話しでした。

 

500万円を超えた人も

まだ足りなかった人も、

この記事を読んで、

自分のやるべき事を確認しながら頑張りましょうー!

 

 

目次(クリックすると、該当の段落に飛びます)

500万円を超えた人!!!次のステップ、経費計算へ!!

何はともあれ!!!5年後の予想売上が500万円を超えた方!!!

おめでとうございまーーーーーーーーーーーす!!!

この計画を達成できるように、これからまたやるべきことを頑張りましょう!!!

500万円を超えた方は、次のステップ

『経費を当てはめてみる』にすすみます。

 

この記事の残りは『500万円に届かなかった人』へ向けた記事になりますので、

とりあえず飛ばしてもらってもよいですが、ちょっとご注意を。

①(前回計算時に)収穫した野菜を全てA品で計算している方

前回の記事で、

『細かい計算が苦手な人、収穫のA.B.C品の割合が分からない人は、

 全部A品が採れたという前提で数字を出してみよう』

と、書きました。

そういう人は、あなたが算出した数字の6~8割が、

実際の予想売上だと思っておいて下さい。

もし、6~8割かけた金額が500万円以上(例750万円×0.7 =525万円)

なら、とりあえず次の記事、経費の計算に進みましょう。

 

6~8割を掛けて、500万円に届かなかった方へ・・・。

あくまで計画なので

『これから5年間豊作じゃったら、

 うちの農園はこれだけ売上げるでー!!ガハハ!!』

 という計算で役所の担当者に提出しても恐らく受理されます。

というか、恐らく担当者も、この計画書が豊作前提なのか、

不作前提なのか、その間を取ったものなのか、なんて、判断は不可能です。

数字が整っていれば、認可はおそらく下りるでしょう。

ですが、どうせ数字を計算するのなら、

最低限予想される数字(今回の場合は、B品、C品の値下がり具合)を織り込んでいたた方が、これから農業をスタートして予想される金銭の不安を軽減できます。

ぜひ自分に厳しく、計画に厳しくやってみてください。

 

②計算金額が500万円ギリギリだった方へ

同じく、A.B.C品を分けて『何とかギリ500万円になった・・』

という方も、経費を計算し終えた際に

『やっぱり予想売上500万円だけだと、

 250万円の所得(年収)にならなかった・・・

 もう100万円は追加で売上ないとダメだ・・』

などという時には、やはりこの記事の内容が重要になってくると思います。

よければ目を通して見てください。

 

予想売上が500万円超えなかった場合に考えること

先に結論を書いておきましょう!!

①★必須★他の農家の情報収集!!

②畑の回転数を増やす・面積を増やす

③人を雇う・手伝いをお願いする

④機械、道具などを購入する

⑤栽培方法を特殊なものにしてみる(ブランド化)

⑥加工、レストラン経営など、6次化を考える

⑦売り先を改めて考える

 

です!!

この①~⑦を繰り返し試行錯誤しても、

売上500万円に届かない場合。

就農断念も考えて下さい。

残念ながら、今はあなたは就農しない方がいいのかもしれません。

その話はこちらの記事でお話しします(準備中)

①★必須★他の農家の情報収集!!

自分の作物の売上、畑の面積、売り先・・一生懸命計算して・・・

それでも500万円に届かない場合、まず、すべきことは

『情報収集』です。

同じ地域で安定経営している農家、

同じ作物を作っている農家(特にあなたより面積が広大な農家)

そういった農家とあなたを比べて、何が違うのか

情報を集めてみてください。

幸い、2018年時点で、農家同士の交流というのは結構手軽に行えるようになっています。

インターネット検索、SNS内検索などで

『トマト農家』『経営者』『売上高』『すごい』『大規模』

とか、作物と『プラスイメージの言葉』を検索すると

色々なブログやホームページが出てきます。

そのブログや、記事から『あなたと何が違うのか』を感じて下さい。

『うおぉぉぉ!!この人すごい!!会ってみたい!!畑を見てみたい!!』

という人に運よく出会えたら、メールやFacebookなどで連絡を取ってみて、

直接会いにいってみるもよし、

メールなどで情報交換させてもらうのもいいかもしれませんね。

自分に足りないものは何なのか。

面積なのか、機械なのか、人手(労働力)なのか、売り方なのか。

まずはそれをしっかり他者から学んでみてください。

 

②畑の面積を増やす

 コレが恐らく、新規就農者の『売上が上がらない原因』で多いものです。

どんなに良質な野菜を作って、いい価格で販売しても、

『量が足りない』と、なかなか500万円という数字には届きません。

以前、たとえ話で

『やる気があっても、

 タタミ一畳の畑しかなければ、

500万円という売上を上げるのは困難だ』

と紹介しました。それは皆さん、理解してもらえると思います。

では、あなたの面積で、目標達成は可能なのか?

『先祖代々の土地だから』をはじめ、

『今の土地だけで何とか農業を仕事にしたい!』という人は少なくないと思いますが、

農業において、『面積の広さ』というのは大事な武器であり、指標です。

『今の面積で本当に朝から晩まで大忙し!!休日もないよーー!!』

という人は面積を増やすという選択肢が『無謀』なように見えるかもしれませんが、

 『作物の売り先は確保できている。

 面積を2倍に増やしたら売上も2倍になる』のであれば、

挑戦してみる価値はあります。

 

『面積増やしたら、人手が足りないじゃん!!』というあなたは、

次の③、④をご覧ください。

③人を雇う・手伝いをお願いする

収量が足りないなら、面積を増やそう!!と②で言いましたが、

『今でさえ休日返上で畑に出てるのに、これ以上増やすのは無理!!』

と思っている方は、人を雇う事を考えてみましょう。

私自身は、ほんの少しですが、2017年に初めてアルバイトを地元の方にお願いしてみました。1週間に7~8時間程度(月に4~5日程度)のヘルプでしたが、

予想以上に売上が上がり、しかも自分の負担は肉体的、精神的にラクになりました。

2018年も、忙しい時期の単発のアルバイトをお願いするほか、

秋~冬の間、毎日収穫作業を手伝ってくれるスタッフさんをお願いしようかなぁと

考えています。

『でも、売上上がってもバイト代の支払い(経費)が負担になるのでは?』

と考える方もいると思いますが、私が実際、2017年にバイトをお願いしてみての収入UPと支出のバランスを説明してみると

『バイト代が1万円かかったけど、売上は2万円増えた』

という感じです。

人を雇う時に注意したいことは、別の記事でまた説明しようと思います(準備中)

ですので、初めから『自分に人を雇うのは無理!!』と決めつけずに、

『もし月に人を〇〇日 雇ったら、今より面積を△△㎡広くしても大丈夫だな』

とか、前向きに色々と考えてみてください。

いつも言ってますが、これは計画の立て方のオハナシです。

まずは、『雇ってみたら、スタッフさんがやる気でとてもはかどった!!』

という、計画が成功する前提で、計算をしてみましょう!

④機械、道具などを購入する

 ②で『これ以上面積を増やしたら、人手が足りないよ!』という心配をしていて

なおかつ③の『人を雇う』ことはなるべくしたくない!!

でも売上はもっとあげないといけない!!

という方は、何か機械を導入するしかないでしょう。

 

今の日本の農業機械、スゲーです。

必ず、あなたの作物に応じた『専門の機械』が存在します。

『あなたの作りたい作物名』と、『農機具』とか、『農機具メーカー』とかを

検索してみてください。

定植の機械、土寄せの機械、水やりの機械、収穫の機械、袋詰めの機械、などなど

えーーーー!!こんな専門の機械があるの!?マニアックすぎだ!!!

って叫びたくなるくらい、機械が出てくると思います。

それと、農機具をインターネットで購入する人はまだまだ割合として少ないので、

やはりあなたの作っている作物の『大産地』に行ってみたり、問い合わせしてみる事です。

キャベツの機械を探している野菜なら、

やはりキャベツの産地の農家に聞いてみて下さい。

運がよければ、離農する方が『不要じゃけぇ君に格安であげよう』

ってこともあるかもしれませんしね。

 

産地にいけば、当たり前にある『専用の機械』ですが、

産地以外では農機具屋さんですら、その存在を知りません。

『農機具ならうちに任せろ!!』というあなたの地元の農機具屋さんも、

野菜の大産地の専用機械なんて、なかなか見る事が無いんです。

でも、あなたがインターネットや、産地に行って機械を見てくれば、

 

地元の農機具屋さんに

『群馬の〇〇っていう農機具メーカーの、✖✖っていう型番の機械が欲しい』

って言えば、ちゃんと専用機械を取り寄せてくれるはずです。

当然、その農機具屋でメンテナンスもしてもらえるはずです。

当然、専用の農機具を買うとなると、

安くても50万円とか100万円とか、

もっともっと高いお金がかかります。

ですが、

・年間の収量が上がる

・自分の負担が減る

・面積を増やしてもちゃんと管理できる

とかメリットがあるなら、その購入は検討すべきです。

当然、カタログを見始めたらアレもコレも

『この機械はいいなー!!欲しいなー!!』と思うでしょうが、

『絶対必要なもの』と『あったら便利なもの』の線引きは気を付けてください!!

⑤栽培方法、販売方法を特殊なものにしてみる(ブランド化)

あなたにも、農業におけるポリシーや、方針があると思います。

売上が足りないのは分かっているけど、

面積は増やせない。人は雇いたくない。環境に優しい栽培がしたい。

などなど。

となると、後は栽培方法を変えてみるしかないと思います。

私自身、あまり取り組んでいないところなので、

あまりアドバイスにならないかもしれませんが、

『有機栽培』『無農薬栽培』『炭素循環農法』『無肥料栽培』

など、検索するだけで、これまたすごい数の栽培方法が存在します。

こういった、『特殊な栽培』に挑戦するのは、誰でも出来ますが、

それに加えて『自分ならではのストーリー』を伝え、

『価格の高い野菜』として売ることが重要。

あくまで個人的な感想ですが、

手間をかけて、時間をかけて、特別な野菜を作ったのに、

普通の野菜と同じ価格で販売をするようなら、

それは単なる非効率な野菜作りをしているだけです。

⑥加工、レストラン経営など、6次化を考える

同様に、最近よく言われる農業の6次化。

確かに、文字通り付加価値をつけやすい方法ですが、

野菜と加工品では、売り先が全く異なります。

そして、加工品を製造する施設や、スタッフが必要になる場合が多いです。

 

特殊な栽培、加工品に取り組む場合、共通の課題ですが

普通の野菜が欲しい という人とは違う人に、商品を売る必要があります。

そのための販売努力が必要となります。

もし、特殊な野菜や、素晴らしい加工品が完成して、

それをいい価格でお客さんに買ってもらえたなら、

今までよりも売上金額が大きくなるのは間違いないです。

面積を増やす、機械を買う、よりも、意外とハードルが高いかもしれませんが、

『コレだ!!』と思うものがあれば、考えてみてください。

⑦売り先を改めて考える

 最後は、①~⑥までの検討をめぐらせた後の話です。

例えば、前回の記事で、

年間1万袋のジャガイモを出荷していたとして

農協、産直市、スーパー、飲食店など

『どこに売りにいけば売上がいちばんよくなるか?』

をあなたに考えてもらいました。

キチンと考えて下さったなら、それがその時の正解だったと思います。

しかし、今回の記事の①~⑥の

面積を増やす、機械を入れる、人を雇う、特殊な売り方をする

などを試みたのなら、

当初想定した数字より、

収量が増えたり、

単価が上がったりしているはずです。

『ジャガイモ1万袋だったら、飲食店と産直が一番いいと思っていたけど、

 ジャガイモ3万袋になるんだったら、

 デパートとスーパーに取引した方がいいんじゃないか?』

のような感じで、数量や単価が変われば、

売り先のチョイスも変わるはずです。

再度質問!!売上金額はいくらになりましたか?

面倒なようですが、

手持ちの野菜の量がどれだけあって、

どこに配分するのが最適か、計算してみてください。

面積を増やすなど、根本的に経営を見直したうえで

売り先までキッチリ計算すれば、

恐らく500万円以上の売上金額になっているハズです。

改めましてお疲れ様でしたぁぁぁぁーーー!!!

もし、届いていなければ、また面積を増やすか、

そもそもの作物を変えるかですね。

 

さぁ!!売上を増やすお話はとりあえずここまでです!!

次からは、出ていくお金、経費のオハナシです!!!

売上は、色々とアタマをフル回転させて大変だったと思いますが、

経費は、割と淡々と調査と計算をするだけですので、

あとはラクーーーーにやりましょう!!!

とりあえず、コーヒーブレイクして落ち着きましょうーー!!!

休憩したら、次の記事でまたお会いしましょう!!!

次の記事(準備中)