適正な経営面積の求め方②10aごとの作業時間を、月別に割り振る
前回に引き続き、
『自分の施設、機械、労働力では、果たして何aが限界の面積なのか?』
を考えるお話です。
前回の記事は、
『あなたの農作業を全て言語化して、細分化してみよう』
『10aあたりにかかる作業時間は
全体で何時間かかるのかを計算しよう』
という内容でした。
今回の内容は、
『作業内容を細分化しておいた』状態で、
『10aあたりにかかる作業時間が分かった』のなら、
次は必要な労働力(作業時間)を、月別に割り振ります。
簡単に言うと、
『自分の農作業は、何月が1番忙しくて、
何月が1番ヒマなのか』を数値にするわけです。
前回の記事の内容をしっかりやっている人には、
簡単なミッションです!頑張りましょう!
目次(クリックすると、該当の段落に移動します)
今回の重要項目!『作業時期』と『作業時間』
まずは以下の画像をご覧下さい。
コレは、実際の私の作業内容の一部です
この写真は、『60aの栽培面積の場合の時間計算』
になっていますので、少し表に余分なマスが多いですが、
あなたが算出するのは、
『10aあたりの時間計算』です。
お間違えなく!!
(ちなみに、実際のものと多少数字を変えています)
縦の欄に『作業内容』を書き、
横の欄を『1月から12月』を記入します。
そして、作業内容とそれぞれの月が重なるマスに、『何時間の労働力が必要か』を記入していきます。
多分、先ほどの表をみてもらったら、どうやるのか分かった方が多いと思いますが、念の為やり方を1から書いておきます。
月別の作業時間の算出のやり方
①前回の記事で作ったエクセル(または手書き)の
『作業項目』の部分の中の、
『作業時期』と『作業時間』の項目を確認します。
『作業時期』には、『4月上旬』とか、『5月中旬〜6月上旬』とか、
具体的な時期が書いてあると思います。
10aあたり、何時間で作業が完了するのか、確認しておいて下さい。
②その作業時期に従って、エクセルに作業時間を記入していきます。
作業時期が『3月〜4月』のように、複数の月にまたがっている場合は、
作業時間の合計を、実際に稼働する時間の予想を月ごとに分けて加算していきます。
作業時間を複数の月にまたがって記入する際は、
『①』で確認してもらった作業時間と、複数の月の作業時間の合計が
等しいかどうかチェックをお忘れなく!!
③全ての作業内容を月ごとに割り振っていきます。
全て完了したら、エクセル等の表計算の『合計』機能を使い、
月ごとの合計労働時間が何時間なのかを算出します。
また、1月の左側のマスに、『年間合計』を作っておき、
月ごとの合計労働時間を1月から12月まで合計したものを
表示されるようにエクセルの計算式を組んでおきましょう。
④検算しましょう。
前回の記事で完成させた、年間トータルの作業時間と、
『③』で算出した、1~12月の合計作業時間の合計が正しいか確認してください。
時間が合わない場合は、
エクセルの関数が間違っている
複数の月にまたがっている作業時間の合計が違う
作業内容が何か丸ごと抜け落ちている(記載忘れ・二重計上など)
が考えられます。落ち着いて確かめましょう。
月別の労働時間を見てみよう!
これで、あなたの作物の10aあたりの標準作業時間が完成しました!
(もし、複数作物を栽培されている方は、
他の作物の月別の時間を算出して、
全ての作物の作業時間の合計した、
『全ての作物の標準作業時間』を計算して下さい)
次回予告
お疲れ様でした。
&最後までお付き合い頂きありがとうございました。
適正な経営面積の求め方、
次回で完結します!
カンの良い方はお気づきかもしれませんが、
あとは簡単な割り算をするだけで、
あなたの経営面積の限界は何aなのかが算出されます!
頑張りましょう!!