稼ぐ農業を目指す!!

農業でさらに『上』を目指したい人に読んでもらいたいです。

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認定新規就農者の計画の立て方③コラム『農家として生き残るためには』

※この記事は、計画に対しての具体的な方法ではなく

心構えを書いています。

『俺はやる気で満ち溢れておるわ!!心構えなど言わずともよい!!』

という猛者は、この記事は飛ばして以下のリンクをどうぞ。

認定新規就農者の計画の立て方④足りない売上を増やす方法

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前回の記事では、

あなたの使える土地全てに

作物を植え、そこで完璧に栽培が出来て、

かつ、販売も完璧に行えた場合の

MAX売上を計算してもらいました。

そして、そのMAX売上が少なくとも500万円なければ、

認定新規就農者になる条件である

『5年後に年収250万円の農家になる』

のは難しいかも、、、ということをお伝えしました。

 

実際、あなたも計算してもらって、500万円は超えましたか?

『ギリギリ足りん、、、』という方もいれば、

『俺の作物、この面積だと100万円くらいにしかならんぞ、、?

という方もいたのでは??

 

ここで、半分の方は

『やっぱり農業は儲からんわー。やめたやめた』と諦めることでしょう。

 

でも、『辛いのは承知で、それでもやっぱり農業がやりたい!』

『それでも、5年後に250万円を稼いでやる!』とやる気になっている方、

どうすれば、今の不可能な計画を、

ちゃんと現実味を帯びた計画にできるかを紹介します。

ですが、その前に、

収入を上げるために知っておいて欲しい、

一番基本的な心構えをこの記事ではご紹介します。

 

 

目次(クリックすると、該当の段落に移動します)

生き残るには『何かを変える』しかない

ぶっちゃけた話、ほとんどの農業者がやっている

『作物の栽培方法』というのは、

ほぼ全て『誰かの後追い』です。

 

 ・どうしてじゃがいもは『株間40cm』で植えるのか?

 

『自分の親父に言われたから』

『近所のじーさんに言われたから』

『農業の教科書に書いてあったから』

『地元JAに言われたから』

『大学の学者に言われたから』

だいたいが、こういった理由です。

そして、その多くは間違いではありません。

特に、先輩農家の『実際の経験があっての数字』というのは

限りなく正解に近かったりします。

 

ですが!!

『言われた通りにやりました』だけで結果が全て出るわけではないのが、

農業の世界、そして自営業の世界です。

 マネするだけでいいなら、誰でも成功できる

今、世界中で生き残っている農家。(もしくは、農業以外でも生き残っている企業)

何故生き残れたか、という問いには

『誰もやってこなかったことを自分でやったから』

だと私は思います。

 

言い方を変えれば

あなたが農業で成功したいのなら、これだけは伝えておきます。

『誰かのマネをするだけでは、絶対に失敗します』ということ。

 

何故、2018年現在、農業は衰退産業となってしまったのか?

『新しい事に挑戦する』人が居なくなったからです。

農業と、農協という組織だったり、

政治的な話も絡むので、その歴史は割愛しますが、

一言で言えば

『去年と同じやり方でやっとけばいいじゃろう』

という考えを、何十年も繰り返した結果、

俗に言う『稼げない産業』になってしまったわけです。

同じやり方、というのは、

栽培方法に関してもそうですし、

販売方法については、更に言える事です。

マネするだけでいいなら、農業志望者はもっと多くなるはずだし、

そもそもこんなに衰退産業にはなっていないはずです。

 

あなたのあこがれの農家は、何が違ったのか?

 

あなたが農業に興味を持ったきっかけは何でしょう?

テレビ?インターネット?新聞?自分の身近な情報?

それとも自分の家族??

多分、そのきっかけの中に

『うわぁ!!この農家すげぇ!!!こんな人になりたい!!』

と思った、キーマンがいるはずなんです。

その人は何故あなたに存在を知ってもらえたのか?

あなたは何故その人に感動したのか?

 

『他の農家とは違う』何かをしていたからだと思います。

大別すると

・栽培方法が特殊

・販売方法が特殊

・生き方そのものが特殊

この3つじゃないかなぁ、と思います。

(ちなみに、自分の親や親族が農家だったから、という理由は

・生き方そのものが特殊

に分類されるような気がします。

あなたが、その親御さん?おじいちゃん?の姿を

『いいもんだな』と思ったから、自分も今そこにいるんでしょう?)

 

その農家は、何故、農家として今も生き残れているのか?

『他人に笑われても、違う事に挑戦し続けた』

からです。

 

栽培方法で言うと

・従来ではあり得ない間隔で種まきをする

・従来にはない肥料を投入してみる

・従来では御法度だった時期に種まきをしてみる

・野菜に最適な環境を作り続けてみる

・逆に野菜にストレスを与え続けてみる

 

販売方法で言うと

・自分の軽トラで、町中に野菜を売りに行く

・町内の仲間と組んで加工施設を作って、それを販売

・お客さんに喜んでもらえるように、通販セットに一口メモを入れる

などなど。

 

 土足禁止の農場が、日本にはあります

私が最近見たニュースで言えば、

『土足禁止のトマトの圃場』ですかね。

ビニールハウス内、スリッパで移動。

トマトの病害虫の移動の可能性があるため、

ビニールハウス外の土は、ハウス内に持ち込み禁止とのこと。

(トマトの栽培は、水耕栽培で行われていました)

 

ここからは私の想像ですが、

多分、一番最初に

『今年からうちのトマトは土を使わずに栽培します!

 ビニールハウス内は、土足禁止です!』

って宣言したら、

従業員さんだったり、近所の農家さんだったり、

いやいや、まずは自分の家族から

『お前何考えてるの?他にもっとやることあるんじゃない?』

『農家なのに、土を使わないの?(笑)』

とか、さんざん悪口言う人が居たと思うんですよ。

 

もしくは、心からの善意で

『悪いことは言わんけぇ、昔からの栽培に戻しなさいよ』

『そんな難しい栽培して、不作になったら生活が大変よ』

とか、心配をするが故に反対する人も居たと思うんです。

 

でも、そこでその周りの反対の声を押し切って

『イヤ、それでも俺はこういう可能性を信じる!!』

と自分を信じて行動できたからこそ、

その農家さんは、新聞やテレビに出るようになり、

全国の農家に憧れられる存在になったんだと、私は思います。

 

悩みや不安は、いつだって尽きない

『現状維持は最大の後退である』ともよく言われますが

農業においても、その言葉は特に当てはまります。

・日本人のコメ離れ

・海外の野菜の品質の向上

 という不安なニュースを聞くと

去年と同じクオリティの野菜を作れたとして、

今年の売り場に並べた時に、去年と同じように売れるのか?

 

いや、そもそも

・地球温暖化による栽培環境の変化

・猛暑や冷夏、ゲリラ豪雨や大雪などの天災

など、予想もしない自然を相手に

今年も同じクオリティの野菜を作れるのか?

 

この悩みや不安を抱えながらも、

結果を出し続ける農家になるためには

『挑戦し続けること』しかありません。

ピンとこない方には

『工夫し続けること』

『何かを変え続けること』

と言った方がわかりやすいかもしれませんが、

私は昔から『挑戦』という言葉が好きなので、

人に話をするときには

『挑戦し続けること』と言っています。

 

さぁ、あなたの番です 

 もともとの、『認定新規就農者の計画を作る』

という話から、かなり脱線してしまってスミマセン(笑)

でも、この記事でいう所の

『挑戦する気持ち』がないと、

計画の上方修正なんて、やってられないんですよ。

『よし、ここを改良して、こうして、こうして

 これでどうだ!!!電卓電卓・・・・・

 だめだぁーーー全然目標に届かない・・・やり直し・・

みたいな繰り返しの作業が、続きます。

 

そして、計画はしっかり出来ても

『何故だぁーーー!!完璧な計画だと思ったのに、

 何故ちゃんと収量が上がらないんだー!!!』

という事もこれから必ず起こってきます。

そうなった時に、『諦めずに工夫し続ける事』

すなわち『挑戦し続ける事』が出来る人が

農業でも成果を残せるんじゃないかな、と私は思います。

 

さぁ!次の記事は、話を認定新規就農者の計画表に戻して

計画の上方修正のやり方のアドバイスです!!!

kasegu-nougyou.hateblo.jp

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長文にお付き合いいただきありがとうございました。