認定新規就農者の計画の立て方④足りない売上を増やす方法
前回は、農業で生活していくための心構え!
という少しカターい話になってしまいましたが、
今回は実際に目標の調整、修正について
どうすればよいのかのお話し。
農業においての
『売上を増やす』には、どういった工夫をすればよいのかを解説します。
目次(クリックすると、該当の段落に移動します)
大前提:『収入』という数字は、『売上』よりも大きくならない!!
以前の記事でも紹介したので、今回は簡単におさらいですが、
『収入(年収)』の金額とは、
『売上』ー『経費』で計算されます。
あなたがどんなに頑張って経費をゼロ円に抑えたとしても、
収入=売上 です。
認定新規就農者に必要な『250万円の収入』を得るためには、
最低・・・本当に最低でも250万円の売上が必要。
そして、実際には経費をゼロに抑える事は不可能。
250万円の収入のためには、多くの場合、
500万~700万円程度の売上が必要となります。
『俺の現在の計画じゃあ、
どうやってもMAX300万円の売上にしかならないよー』
という方は、こうやって計画表の売上修正をしていきましょう。
★売上目標を上げる方法①栽培方法
方法の紹介の前に。まずは机上の空論を目指す
今から紹介する方法は、『例えば』です。
『計画表で500~700万円の売上を上げる』
ために、どうすればいいのかの例え話です。
実際やってダメだったら、違う方法で挑戦すればいいんです。
が、認定新規就農者になるには、計画が必須!!!
実際やる前に今は『計画』が必要なんです。
まずは『机上の空論』を成り立たせるように頑張ってみましょう。
売上を上げる栽培方法①種まきの量を増やす
売上を上げる栽培方法②1株あたりの収量を上げる
先ほどの方法とは逆の一手かもしれません。
株間をあえて広く取り、1株あたりのスペースを広く取ってやる。
畑全体の株数は減りますが、1株あたりの収量が多くなり、
畑全体の収量がそれで上がればOKです。
また、株間を変えずに、堆肥や肥料、農薬など、栽培方法を変えてみて、
1株あたりの収量を上げることは出来ないか・・・?
そうして収量が上げられないか計算してみて下さい。
★売上目標を上げる方法②販売方法
さて、栽培からは一旦目を離して、
『収穫した作物』の販売についてのアドバイスです。
売上を上げる販売方法 売り先を変えてみる
前回立ててもらった計画で、あなたは『誰に』作物を販売する予定でしたか?
農協や市場への出荷??
地元の産直市??
個人宅へ直送??
スーパーへ持ちこみ??
飲食店へ郵送??
色んな考えがあってもいいと思います。
が、もし、『手っ取り早く売上をUPさせたい!』
と思うなら、
作物や栽培方法を変えずに
まず売り先を変えてみてください。
売り先を変える、例えば・・・
当然ですが、違った売り先にはそれぞれ
メリット、デメリットがあります。
①市場出荷しかしていなかったトマトを、産直市に出してみたら?
②産直市にしか出していないナスを、個人宅に売り込んでみたら?
③個人宅に出していたピーマンを、飲食店に持ち込んだら??
④はたまた、直販を減らし、作業効率のいい市場出荷に専念してみたら?
↓↓すると・・・↓↓
①今まで100円で売っていた商品が、
150円で売れるようになった!!
②売値は同じままだけど、
今までかかっていた産直手数料がかからなくなった!
③売値は同じだけど、
袋詰めの手間がかからなくなった!袋代金がかからなくなった!
④売値は下がったけど、作業効率が大幅によくなった!
人件費がかからなくなった!
など、色々な答えが出てくると思います。
『現状維持のままでいい、と思ったら、必ずそれは衰退していく』
みたいなことを、
サラリーマンをした事のある方なら、上司に言われた事があるのでは?
その通りだと思います。
『やった!農業の目標売上達成した!来年も全く同じ事をしよう!』
と考えていては、
天候不良、お客さんのニーズの変化、自分の体調の変化などで、
『去年はうまいこといったのに今年はズタボロ・・・・』
なんてことになってしまうものです。
売り先を変える、実際の考え方
少し話がそれましたが、
この記事の本題
『農業の売上計画が目標に届かない・・・』
という方は、
『売り先を〇〇から✖✖に変えてみたら、売上はどう変わるだろう?』
と考えてみてください。
ポイントは、
『あくまで全く同じ商品(農産物)を扱う』
と、
『売り先で異なる経費の事を ”少しだけ” 考える』
です。
ここは、結構ポイントになると思うので、次回の記事で紹介します。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
農業で稼ぐ!!!ために今日も頑張りましょうー!!!